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2008年11月21日 (金)

ケッペキさんは、今日もゆく! 

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安部結貴 著

46判並製/240頁/定価1470円/2008年11月

●潔癖症の人たちのちょっと笑えるこだわりを大公開!

 著者はフリーのノンフィクション・ライターで、自らも潔癖症気味です。自分の潔癖症の度合を知るために周囲に取材してみたところ、「私は絶対ファミレスには入らない!」と2時間も滔々と持論をぶった人を皮切りに、次から次へとケッペキさんを紹介され、あれよあれよという間に本書ができあがりました。
 登場するのは33人のケッペキさん(うち2人は、ひょんなことから潔癖性が治った例)。強迫神経症的な危うい人もいますが、基本的には「自分がやっていることは正しい」と信じる、超キレイ好きな人たちです。取材によれば、かれらの母親がキレイ好きだったこと、ついで除菌をあおるテレビCMの影響が大きいようです。
 キレイ好きできちんとしているのはいいことですが、周囲のだらしなさが耐え難くなり、家族関係が悪化したり、職場で浮いてしまうのが困りもの。「とてもついていけない」と恋人に去られた人も少なくありません。それでも持論を曲げずに我が道をゆくのが「ケッペキさん」たるゆえん。本人は大真面目でも、ハタから見ると、そのこだわりぶりが笑えてしまうのも「ケッペキさん」ならではです。
 潔癖性は豊かな社会特有の現象で、日本人に多いと聞きます。実際、本書制作中は、「じつは私は神経症で……」「以前、ガス栓が気になってしかたなかった」「ここに書いてあるくらいは自分にとっては普通だけど?」などと、行く先々でコメントされました。
 潔癖なあまり自分が辛くなったらもはや病気ですので、本書を参考に、こだわりもほどほどにとどめていただけたら幸いです。

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