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2009年1月21日 (水)

俳句がどんどん湧いてくる100の発想法

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ひらのこぼ著

四六判/192頁/定価1470円/2009年1月

句会、吟行の作句で行き詰ったとき役に立つ本。
入門者から中級者までの手軽なヒント集。

●好評に応えて続編を刊行
 前著『俳句がうまくなる100の発想法』は幸いにも多くの読者から好評をいただきました。「裏返してみる」=「羽子板や裏絵さびしき夜の梅」(荷風)、「ドラマを仕立てる」=「熱燗や討ち入りおりたもの同士」(川崎展宏)、「乱暴にしてみる」=「有る程の菊抛げ入れよ棺の中」(漱石)などなど、簡単な作句のヒント100を古今の例句、秀句とともに示した内容は、「これまでになかった新しい実用書」「とても役に立った」「著者のセンスが光る」など、初心者ばかりでなく、かなり俳句に親しんだ方々からまで、好評のお便りをいただきました。これまで俳句入門書はたくさん出ていますが、抽象的なものばかりで、実際に役立つものが意外にすくなかった。それに比してこの本はヒントが具体的なうえ、すぐ応用できる点で、きわめて画期的な俳句実用書と言っていいでしょう。今回の本は続編を望む多くの声に応えて刊行されました。
●句会で、吟行で、困ったときのネタ本に
 今度の本は、より実践的になり、景色の見方や目の付け所にかなり力点を置いていることが前著と違うところです。句会や吟行で、ある場所に行って句を詠む機会が多いと思われますが、ネタ切れ、すぐアイデアが空っぽになってしまう人が多い。そんなときまず「景色を大きく捉えてみる」=「ながながと川一筋や雪の原」(凡兆)、「何かに映してみる」=「冬の水一枝の影も欺かず」(草田男)、「動きを追いかける」=「桐一葉日当りながら落ちにけり」(虚子)などという視点の置き方のヒントが示される。また「つまらない景色を詠む」=「饅頭の天辺に印あたたかし」(中原道夫)、「二階を詠むと成功しやすい」=「うなぎやの二階に居るや秋の暮れ」(大場白水郎)、「困ったときの『風』」=「夕風の吹くともなしに竹の秋」(荷風)などなどの指摘も、ユーモアのある説明により誰でも簡単に俳句が作れそうな気になります。著者は広告のコピーライターで中原道夫の「銀花」同人。ちょっと異色の俳句入門書であり、例句を読んでいるだけで楽しいアンソロジイです。

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