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2009年2月23日 (月)

宇宙を織りなすもの 上・下 ――時間と空間の正体

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ブライアン・グリーン著

青木薫訳

46判上製/上下とも448頁/定価上下各2310円/2009年2月



◆物理学最大の謎はどこまで解けたか? 現在最高の案内書
 「時間も空間も伸び縮みする」「宇宙は膨張している」といった物理学の話を、聞いたことがあるでしょうか。最近では「宇宙は一枚の膜(ブレーン)かもしれない」とか、「ブラックホールを作る実験を行う」「量子力学を使ったテレポーテーションが成功した」など、物理学はさらに奇妙な主張をするようになっています。
 これらの物理学の成果は「時間とは何か?」「空間とは何か?」という、人類が古代からずっと問い続けてきた物理学最大の謎に、ニュートンやアインシュタインなど、各世代の物理学者が挑み続けることで得られました。彼らは革命的な進歩を成し遂げ、この世界の本当の姿が、私たちが常識的に認識しているものはまったく違う、とても奇妙なものであることを明らかにしてきたのです。それらは、もちろん私たち「非物理学者」にとっても、非常に興味を惹かれる話です。しかし、私たちには、その一端を見聞きすることしかできず、物理学の世界で起こってきたものすごい事件の全体像や、それら発見の意義を知ることはできませんでした。
 本書は、その状況を打開するような画期的な本といえます。本書の著者は、前著『エレガントな宇宙』で超ひも理論という難解な最先端理論を見事な手並みで解説し、高い評価を得た物理学者ブライアン・グリーン。今回は「時間とは、空間とは何か」という問いに挑み、私たちにもわかるように、現在得られている最良の答えを教えてくれます。物理学がニュートン以来の探究により至った高み、その到達点に読者を引き上げ、世界の「本当の姿」を一望させるという体験が、これまでにない興奮を与えることは間違いありません。
 物理学に少しでも興味のある方、時間や空間について疑問に思ったことのある方には、ぜひ読んでいただきたい本です。

著者紹介  ブライアン・グリーン Brian Greene
物理学者・超ひも理論研究者。ハーヴァード大学を卒業後、オクスフォード大学で博士号取得。現在はコロンビア大学物理学・数学教授。研究の第一線で活躍する一方、超ひも理論をはじめとする最先端の物理学を、ごく普通の言葉でわかりやすく語ることのできる数少ない物理学者の一人でもある。超ひも理論を解説した前著『エレガントな宇宙』は、米国ではもちろん日本でもベストセラーとなり、全世界で累計100万部を超えた。

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