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2009年5月21日 (木)

絶望の中で自分に言い聞かせた50の言葉

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樋口裕一(ひぐち・ゆういち)著

四六判並製/176ページ/定価1260円/2009年5月

今、不遇・不運に嘆く人たちへ、こうすれば立ち直れる。自らの体験をもとに絶望からの脱出法を50の言葉、キーワードを使って伝授する。

●人生順風満帆の著者の四〇歳ぐらいまでは絶望の日々だった

 数年前に著者の『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)という本が二五〇万部を超えるベストセラーとなった。その後たくさんの著作の刊行、講演活動等で大活躍し、著者はいまや大学教授(多摩大学)にまでなった。しかし、著者の二〇代、三〇代は暗い絶望の時代だったというと意外に思う人が多いだろう。大学を出たけれど定職もなく、日々の生活費にも事欠く有様、ある女性にも裏切られ、将来にまったく展望のない時代が続いた。やや運が向きはじめたのは三〇代の後半から、予備校教師になり、小論文指導で名前が売れはじめてからである。
 現在、経済不況の深刻化もあり、若者だけでなく多くの人たちが自分の人生の不運を嘆き、不遇な境遇を嘆いている。彼らに自分の経験を語り、何らかの参考にしてもらいたいと、著者は筆を取った。本書は一体験者からの絶望からの脱出指南である。

●五〇個の言葉を読みつづけるうちに回復力がついてくる
 この本の特徴は、当時著者が自らに問いかけ、効力のあった言葉を五〇並べて、その意味するところを簡潔に述べているところである。著者のさまざまな著作に共通する簡潔で、プラグマティックな方法論が人生論として語られているのが面白い。小論文指導や文章術や会話術といった実用書のように読めて役に立つ。五〇のうちからとりわけ胸に響く、いくつかの言葉を次に掲げよう。

◎私がいかに苦しんでいるか、ほかの誰も気づかない。ということは、ほかの人もみんな私と同じように、あるいはそれ以上に苦しみながら、それを表に出さずに生きているということではないか。
◎生きてさえいれば、取り返しのつかないことはない。点を取られたら、取り返せばいい。人生にコールドゲームはない。
◎満点を目指すな。満点を目指すと、いつまでも仕上がらず、仕上がってもありふれたものになる。
◎人は自分のために生きているのではない。他人のために生きている。だから、自分の価値が感じられる。

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