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2009年8月21日 (金)

ガンがゆっくり消えていく
――再発・転移を防ぐ17の戦略 

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中山 武(NPO法人「いずみの会」代表) 著      

46判/並製/224頁/定価1365円/2009年8月


ガン患者会員の9割以上が、毎年元気で生き抜いている!

 2004年に『論より証拠のガン克服術──長期生存者の会が教えるガン体質改善法』を出して話題となり、2007年に『ガン 絶望から復活した15人──こうしてガンの進行・再発を防いだ』を出した、名古屋のガン患者の会「いずみの会」代表による第3弾。
 悪性のスキルス性胃ガンで「助かる確率は3万人に1人」と言われた著者は、手術後、玄米菜食と運動と心の改善、冷え防止を徹底して体質改善につとめ、25年間再発なしできた。そして「ガンは自分で治せる」との確信から「いずみの会」を設立したのが1990年。以来19年間、現在は約700名いるガン患者会員を支え、再発防止策を日々探究しながら「ガンは死病という常識を捨てよ」「ガン体質を改善すれば、ガンは治る」と啓蒙をつづけてきた。会長はじめ医療とは無関係な素人集団ながら、いまでは支持する医師も多く、何より会員の9割以上が生き抜いている実績から、医学界でも無視できない存在になっている。
 本書は、会設立から約20年の実績にもとづき「いずみの会」活動の集大成として、再発防止策を17の戦略にまとめたものだ。具体的には本文を見ていただくとして、「ガンになったのには理由がある」と、その責任を自分で百%とり、自分で治そうと決意する、そこが出発点である。そして会員さんたちの事例を出して、玄米菜食、適度な運動、心の改善、冷え防止に努めれば、かならず体が答えを出してくれると説く。三大療法や最先端治療に頼ることのリスクについても、知っているのといないのとでは大違いだ。
 前著よりも「冷え防止」がより強調されており、「ガン患者は体温が1度低い」「体温が下がると免疫が下がるので体を冷やしてはいけない」といった主張は、話題作『体温をあげると健康になる』と共通している。近い将来には、「ガンは生活習慣病の1つ」として、化学療法よりも、体質改善によって治そうという考え方が主流になるのではないか。
 最終章には著者の体験からまとめた「ダメになりやすい人、31の問題点」があげられているが、なかなか辛口である。ガンになったら待ったなし、甘えや依存心を排して自己責任でガンを治そうという気迫に満ちた本書を、ぜひご一読いただければ幸いです。

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