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2009年12月21日 (月)

堀秀道の水晶の本

1740









堀秀道著

46判上製/192頁+口絵24頁/定価1680円/2009年12月

◆美しくて、現代文明を支え、いたるところにある、水晶
 水晶というと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。高価なもの、貴重なもの、役に立たない鑑賞品、自然にしか生まれ得ないもの……、と思う方も多いかもしれません。じつは、水晶はごくありふれた、世界中いたるところで採掘される鉱物で、人類との関わりも鉱物の中で最も古いと考えられています。また、役に立たないどころか、水晶は現代文明を支えており、私たちの生活は水晶なしにはまったく機能しないほど。時計や携帯電話、デジカメにパソコンなど、さまざまな機器に水晶は使われています。さらに、水晶は人工的に合成もされていて、日本は世界一の人工水晶生産国なのです。
 本書は、水晶がなぜ色づくか、なぜ独特の形状に結晶するのかなどの科学的性質から、歴史や地名などとの関係、さらに技術的側面まで、水晶の意外なほど豊かな世界を魅力的な文章で語りつくす本です。
◆急増する鉱物ファンの入門書としても最適。美しい標本写真36点を収録
 現在、鉱物ファンは急増しており、特に女性の割合が高いといいます。鉱物ファンもそれぞれで、金属系鉱物が好きな人など、好みが分かれますが、誰もが大好きなのが水晶です。「水晶に始まり水晶に終わる」ということなのか、水晶を入り口に鉱物ファンになる人も多いといいます。その水晶について、本書で縦横に語るのは、TV番組「開運! なんでも鑑定団」の鑑定員としてもおなじみで、鉱物ファンの必携書『楽しい鉱物図鑑』などの著作でも知られる鉱物界の人気者・堀秀道さん。口絵には著者のコレクションから選りすぐられた、さまざまな水晶の標本36点のカラー写真が収録されています。鉱物ファンなら上級者から超初心者まで興味を引かれる内容ですが、著者の人柄がにじみ出る軽妙な語り口で、エッセイとして、鉱物ファンならずとも楽しんでいただける一冊です。

●内容より
水晶がいろんなところで採れるのはなぜ?
水晶球の本物と偽物を見分ける方法
水晶が色づくのはなぜ?
水晶山、水晶峠、水晶トンネルなどの地名
水晶の標本の買い方、保存の仕方、楽しみ方
右/左、高温型/低温型など水晶の分類あれこれ
若い人がこれから鉱物学を学ぶにはどうすればいいか?

著者紹介  
1934年、東京生まれ。中学校時代より鉱物を愛好する。北里大学化学科助手、モスクワ大学地質学部留学を経て、鉱物標本の販売・分析・研究の機関、鉱物科学研究所を設立。長石の新種「ストロナ長石」をはじめ5種の新鉱物を発見、研究・発表し、これらの業績に「櫻井賞」を贈られている。理学博士。著書に『楽しい鉱物図鑑』『楽しい鉱物図鑑2』『楽しい鉱物学』(以上、草思社)など。

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