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2010年9月21日 (火)

野宿入門
――ちょっと自由になる生き方

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かとうちあき・著

新書変形判並製/224頁/定価1050円/2010年9月

◇話題のミニコミ誌『野宿野郎』発行人が綴る、めくるめく野宿の愉しみ◇
 この本の著者が野宿に目覚めたのは、なんと高校生のころでした。まわりからは当然「女子高生が野宿なんて!」という驚きの声があがったといいます。それでも著者は野宿を愛好しつづけ、2004年には『野宿野郎』というミニコミ誌まで創刊し、野宿の伝道に励んでいます。
 とはいえ、野宿という言葉には負のイメージがつきまとうのも事実です。終電を逃してやむなく……というような場合でも「外で寝ること」のハードルは相当に高い。ましてや、本書が提案するような「積極的に愉しむ野宿」をやってみようと思われる方は少数派かもしれません。それでもなお、著者は野宿をすすめます。もちろん「面白いから」というのが一番の理由ではありますが、それだけではありません。遠くへ行っても行かなくても、野宿をすることで(または「野宿してみようかな」と思いながら周囲を見回すことで)、日常がちょっと違って見えてくるのです。野宿によって、野宿をしない毎日までもが、意外性に満ちた空間に思えてくる。そして屋根のある日常が尊いものに思えてくる――。これこそが、野宿からの贈り物なのです。
 不況でも、雨の日でも、何歳になっても、寝袋ひとつあれば何とかなる。そう思えたら、今よりほんの少しリラックスして生きていけるのではないでしょうか。この本がそんなふうにお役に立つことを願ってやみません。

[目次から]
●野宿のチャンスはどこにでもあるぞ!
●トイレは重要な情報源
●なんとかなる、という感覚
●都会の野宿を愉しむために
●屋根と壁。野宿をつづけると「家」に行きつく

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