« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月21日 (月)

「日本男児」という生き方

1810

1810_2















笹 幸恵【著】   

四六変形判/並製/256頁/定価1260円(税込)/2011年2月


◎“戦跡巡礼団の看板娘”が贈る、異色の日本男児論!

著者の笹幸恵さんは、ガダルカナル島、ブーゲンビル島、サイパン島など、先の戦争で激戦地となった太平洋の島々を旅し、日本兵の慰霊追悼に努めている若手気鋭のジャーナリスト。その旅先で行動を共にした戦争体験者たちは、80~90代の老齢にもかかわらず、炎天下のなか、背筋をピンと伸ばし、快活に動き回り、周りの人への気配りも忘れない。かたや日本の若者たちは、電車に乗れば真っ先に席を陣取り、背中を丸めてゲームに没頭……。「これって、おかしいのでは??」「男は、男らしくあってこそ男なのでは?」――著者のそんな疑問から本書は生まれました。

本書で紹介する「日本男児」の筆頭格は、戦争体験者たちです。戦地で亡くした戦友たちを想い、南洋の島で慰霊の旅を続ける彼らの、ひたむきで誠実な態度は、胸を打ちます。

 また、本書では、歴史に名を残す日本人将兵たちの秘話も多数収載。たとえば、最期まで部下を思い盾となって戦った山崎保代(やすよ)大佐(アッツ島の戦い)や、戦後の戦争裁判で、部下の実行したことであっても責任は自分にあるとし、最期まで毅然とした態度を貫いた岡田資(たすく)中将など、一本筋の通った熱い男たちが描かれています。

そのほか、自衛官から企業経営者、今を懸命に生きる市井の一男性まで、数々の「男の生きざま」が紹介されます。その生きざまとは、内に秘めた芯の強さ、行動力、包容力、落ち着き、野性味、ユーモア…といった、いつの時代も変わらない「男ならではの魅力」です。草食系男子なる言葉がもてはやされ、ヤワな男が増えたと言われる昨今、本書で描かれる男の生きざまは、「最近の若者は……」と嘆く中高年世代や、周りにいる男性を不甲斐ないと感じている若い女性たち、あるいは、心意気ある若者たちに、大きな共感を呼ぶことでしょう。

現在上映中の映画『太平洋の軌跡 フォックスと呼ばれた男』では、激戦の地サイパンで、わずかな兵力を率いて最後まで米軍に抵抗した大尉の雄姿が描かれ、記録的なヒットとなっています。男がヤワになったと言われる現代でも、やはり日本人は大和魂を忘れてはいないのでしょう。

本書の著者も、大和魂をもった、頼りがいのある男性が増えてくれることが理想だと語っています。太平洋の島々を旅し、多くの戦争体験者と深い交流をもつ著者だからこそ書きえた異色の「日本男児論」を、ひとりでも多くの方にお読みいただければと思っています。


■目次より

続きを読む "「日本男児」という生き方" »

2011年版 鉄道事情トピックス

18072011

18072011_2












川島令三【著】


四六判/並製/208頁/定価1680円(税込)/2011年2月


鉄道アナリストの川島令三氏が

ファン待望の「年度版」鉄道事情シリーズを創刊!


弊社刊の『全国鉄道事情大研究(シリーズ)』などで著名な川島令三氏による、初の「年度版」鉄道事情シリーズが、ついに登場した。

本書では、昨今の鉄道をめぐる様々なトピックを取り上げる。たとえば、東北新幹線や九州新幹線鹿児島ルートの全通、阪神なんば線の開通、成田スカイアクセスの開業/富山、福井、札幌、岡山などでのLRT化への動き/リニア中央新幹線計画の今後の成り行き/軌間可変電車(GCT)は果たして実用化されるのか、実用化されないとき西九州新幹線(九州新幹線長崎ルート)はどうなるのか/相鉄のJR・東急との直通後の運転系統はどうなるのか/なにわ筋線の建設計画の帰趨は?/新幹線のさらなる高速化で空路とのシェアはどう変わるのか……などのほか、JRのダイヤ改正や各種新車両への批評にもページを割く。

 鉄道アナリストとしての著者の基本的なスタンスは、利用者にとって使い勝手のよい鉄道が望ましいという観点から「具体的な提言」をすることである。著者のデビュー作『東京圏通勤電車事情大研究』(草思社刊、1986年)で、すでに貨物線の旅客線化を提唱している。当時、埼京線が新宿まで開通していたが、湘南新宿ラインや成田エクスプレスなどは走っていなかった。東武日光線とJRとの相互直通による新宿―東武日光間の列車の運転についても提唱し、実現している。

 著者は新技術なら何でも採用せよという楽観主義者ではない。たとえばGCT。西九州新幹線はGCTの実用化が前提になっているが、GCTには軌間の変換で時間をロスする、バネ下重量(車輪と車軸等の重量)が大きいので軌道を傷める、したがって路線の保守に余計な時間がかかるといった欠点がある。最高速度も270キロと、他の新幹線車両よりもかなり低い。そのため、特に軌道の保守面からは採用しがたい車両である。つまり、GCTを走らせるのではなく、やはり標準軌にして、これまでのような新幹線車両を走らせたほうがよい、ということになりかねない。GCTの採用については、著者は慎重である。

 ちなみに、日本の新幹線とフランスのTGVとの比較では、著者は専用の軌道を走る日本の新幹線のほうが総合的に見て優れていると評価している。

 本書には、昨今の鉄道界の重要トピックに対する「的確で鋭い分析・批評」のみならず、「将来への具体的提言」が数多く盛り込まれている。鉄道ファンはもちろん、鉄道業界をはじめとする運輸関係者にもぜひとも読んでいただきたい一冊である。

声に出して読みたい 論語

1808

1808_3
















齋藤孝 著

四六判 並製 二四〇頁 定価一四七〇円 2011年2月

論語は日本人の心を作った。

朝のラジオ体操のように論語の素読をすべしと説く。

寺子屋の素読こそ日本の原点

素読というのは本来、まず虚心をもってテキストを読むこと、声に出して読むことを言います。その時点ではまだ意味については考えず、ただ反復して読み言葉を身体で覚えることを主眼としています。江戸時代、日本各地に一万以上の私的教育機関としての寺子屋があり、多くの庶民の教育を担っていました。そこで素読されていたのが論語です。

江戸期そして近代の日本の識字率の高さ、教育レベルの高さはこの勉強法によって培われたといっても過言ではありません。著者の齋藤孝先生は小社刊『声に出して読みたい日本語』で有名ですが、その基本的な教育の考え方はこの伝統の素読法の再評価にありました。「論語の素読」、本書はその考えをさらに推し進めた本と言っていいでしょう。

論語とは哲学、思想、生き方の知恵がたくさん詰まった本

「巧言令色少なし仁」「君子は争うところなし」「古きを温めて新しきを知る」、有名な論語の言葉を100選んで本書では紹介し、大活字、総ルビで素読しやすいように工夫しています。著者による現代語訳、解説もついて、論語を現代において理解しやすいように、随所に工夫がほどこされています。著者の論語についての解説は、論語の本質をよく捕らえていると言っていいでしょう。「信」「仁」「孝」「礼」など有名な概念は同じ漢字文化だからこそ原点の意味は伝わり、そしてこれは現代に残る日本人の良き特質を育ててきた概念ともいえるのです。「人との約束を守ること」「勤勉であること」「欲張らず中庸であること」「礼儀正しいこと」など、もう一度この論語から原点に返ってみることが必要ではないかと著者は問うています。

原京一写真集 蒸気機関車の記憶

1805_2









 

A4判 並製 96ページ オールカラー 定価3570円 2011年2月

伝説の鉄道カメラマンが遺した作品を編んで作られた蒸気機関車の傑作写真集。

SLの魅力が一杯の美しい、見事な写真。

伝説の名カメラマンによる初めての写真集

原京一さんは十年ほど前に惜しくも五十歳で亡くなられたプロカメラマンであり、とくに鉄道の写真、蒸気機関車の写真が得意の方でした。一九七〇年代まだSLが現役だった当時の日本各地を訪ねて多くの写真を撮り、鉄道雑誌等に発表して人気のあった人です。氏の得意は夜の汽車の長時間露光による幻想的な写真です。今でも一部の鉄道マニアの間には彼の写真を懐かしむファンが居るほどです。今回未亡人が残された作品、フィルムから傑作写真をえりすぐり、氏の初めての写真集である本書を作りました。惜しまれていた才能、惜しまれていた作品が、見事によみがえった写真集となりました。

●未亡人が残された作品から編んだ傑作写真集

 原京一さんは写真学校の教授として多くの生徒を教えた人でもあります。写真技術に関する正確な理解、カラー撮影法、自己表現法など本格的な知識を備えたカメラマンでもありました。そんな彼ならではの作品がこの写真集には溢れています。夜の汽車というのは彼が学生時代から持っていたモチーフです。暗い光の中で黒光りのする鉄の塊である蒸気機関車が疾走する。まるで宮沢賢治の銀河鉄道のような世界がそこにはあります。彼が生涯をかけて描きたかったテーマの一つです。それが死後十年がたってこうして未亡人の手によって刊行されたのです。本書は鉄道ファンのみならず多くの人に喜ばれる魅力ある写真集となっています。

がん患者の「迷い」に専門医が本音で答える本

1809_3

1809_4








水上治・著 

四六判並製/208頁/定価1365円/2011年2月

●納得のいく治療を受けるために、患者にできることは何か?●

この本は、独自の治療哲学で多くのガン患者をケアしつづけているベテラン臨床医が、多くの患者が闘病の過程で経験する悩み・迷いに丁寧に答えた本です。ガンとわかった瞬間から患者はさまざまな決断を強いられますが、その指針となりうるしっかりした情報を入手するのは簡単ではありません。あふれる情報がかえって患者を悩ませるのです。このような状況に一石を投じるべく、著者はガン患者が絶対に知っておいたほうがよい日本のガン医療のリアルな現状を説明し、より良い治療を受けるためにできることを数多く提案しています。なにかと問題になる医師とのコミュニケーションについては、医療現場の嘆くべき状況も踏まえたうえでさまざまな提言をしています。医師が勧める治療を断ることも、手術をドタキャンすることも、状況によってはOKと著者は断言しています。「患者の味方」を自認するベテラン臨床医ならでは率直なアドバイスが、ガンと闘うすべての方のお役に立つことを願ってやみません。

【本書の内容】

●ガンと診断されたら、まずすべきこと

●手術、抗がん剤、放射線のメリット・デメリット

●抗がん剤治療や手術は断ってもよい

●診察時に担当医にいちばん知りたがっている情報とは?

●お医者さんとうまく付き合うためのコツは?

●セカンドオピニオンの頼み方

●良い医師・病院を選ぶコツは? 

●医師への「謝礼」は本当はいらない

●代替療法について医師に言うべき?

2011年2月14日 (月)

お 風 呂 の 達 人
――バスクリン社員が教える究極の入浴術

1806

1806_2













石川泰弘・著

A5変形サイズ並製/104頁/定価1260円/2011年2月

  ◇老舗入浴剤メーカーの現役社員が、お風呂の入り方のノウハウを大公開!◇
 体を温めることで得られるメリットについては、いまや多くの人が知るところとなりました。しかし、体を温めるのにもっとも有効な手段であるお風呂の「正しい入り方」については、十分に理解されているとはいえません。本書は、日本最古の歴史を誇る入浴剤メーカー(1897年に商品化)の現役社員が、長年の入浴剤研究の成果をベースに、暮らしに役立つ入浴術を紹介した本です。話題のヒート・ショック・プロテインについての説明から著者のバックグラウンドである入浴剤の選び方・使い方まで、お風呂に関する有用なアドバイスがてんこ盛りの一冊となっています。
 お風呂の入り方を考える際にポイントとなるのは、お湯の温度、お湯の量、そして入浴時間です。この三つの要素を適切に組み合わせることで私たちの心身にはっきりとした変化が起こることを、本書ではさまざまな実証実験の結果を紹介しながら明らかにしています。疲労回復、快眠、ダイエット、美容……どれを主目的にするかによって望ましい入浴時間や湯温・湯量は異なりますが、いずれにしても、やることと言えば湯船にのんびり浸かっているだけ。日々の入浴習慣を目的にあわせてアレンジするだけですから、とてもシンプルな健康法といえます。本書でご紹介する方法が多くの方のお役に立つことを願ってやみません。

  [本書より]
●「疲れた!」ときに効くお風呂 ●お風呂は心をコントロールする場所 
●お風呂を制する者は睡眠を制す ●美肌を手に入れるための入浴法
●お風呂が先か、ご飯が先か ●一番風呂の「ピリピリ」を消すには
●入浴剤のかしこい使い方 ●入浴剤の効き目はどのくらい続くのか

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »