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2011年5月16日 (月)

雲のカタログ
――空がわかる全種分類図鑑

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村井昭夫・鵜山義晃 著

A4変型判/並製/144頁/定価1,470円/2011年5月


◆100近くある雲の学術的分類をすべて網羅した初めての図鑑!
 雲をちゃんと理解して、その性質を知るためにはどうすればいいでしょうか。それにはまず、雲の名前を知らなければなりません。名前がわからなければ、それぞれにどんな性質があるかを考えることさえできないからです。雲にはもちろん名前がついていますが、「入道雲」「うろこ雲」「ひつじ雲」などという名前は、いわば俗名で、科学的な分類にしたがった名前ではありません。

 雲は、世界気象機関(WMO)によって科学的に分類されています。大きく分けると10種類、さらに細分化して全体で100近くにおよぶ名前がついています。空に浮かぶ雲を見て、100種近い分類に当てはめることは、雲を理解する第一歩のハズですが、じつはこの分類ができるようになるための図鑑はこれまでありませんでした。本書は、雲を理解するために最も重要なこの分類をすべて網羅、写真で示した初めての図鑑です。

◆雲の名前がわかると空で何がおきているかがわかるようになる!

 しかし、雲の名前がわかるようになると、何かいいことがあるのでしょうか? それはたくさんあります。

 たとえば、春や秋の空高く、長い尾を引く「巻雲」は、雲の中で成長した氷晶(氷の粒)が落下すると同時に風に流されることで特徴的な形になります。つまり、雲の尾の部分は本体よりも低い位置にあるのです。さらに、雲の形から、上空の風が高さの違いでどのように違うのかも想像できます。このように雲の立体的な形や、ダイナミックな空気の動きがわかるようになるのです。

 また、雲には成長していく過程にパターンがあるので、そこに現れる雲の名前とパターンを知った上で空を眺めると、今、空で何がおきているのか、これからどんな変化が起こるのかが予測できるようになります。たとえば、「積乱雲」が発達してかなとこ雲に発達していったり、その過程で雲頂の上に「頭巾雲」とよばれる帽子のような雲がかかることなどが予測でき、雲が繰り広げる一大スペクタクルをより深く楽しむことができるようになります。

 「あの雲の名前、なんていうの?」という素朴な疑問に答えつつ、広くて深い「空の科学」の世界へと連れて行ってくれる、ほかにはない魅力を持った一冊です。

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