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2011年10月14日 (金)

戦後日本=インドネシア関係史

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倉沢愛子・著

四六判上製/448頁/定価5145円/2011年10月

 

●「冷戦構造」の枠に収まらないデリケートな関係を複眼的な視点で描く●
 本書は太平洋戦争が終結して以降の日本とインドネシアの関係を、広い意味での「戦後処理」という観点から考察した一冊です。著者は、サントリー学芸賞を受賞した『日本占領下のジャワ農村の変容』に続き、日本の占領がインドネシア社会に与えたインパクトを注意深く検証しながら、複雑なファクターが絡み合う二つの国家の関係を整理・再構成しています。これまでの研究でほとんど使用されてこなかった日本、オランダ、インドネシアの新資料をふんだんに活用し、さらにはオーラルリサーチの手法も採り入れることで、「冷戦構造」「親日・反日」といったシンプルなキーワードではくくることのできない両国のデリケートな関係性がみえてきます。歴史の襞に隠された多彩な事実をていねいに掘り起こしながら、二つの海洋国家の愛憎なかばする結びつきを描いた労作です。

【本書から】
○戦後間もない時期の日本とインドネシアの関係は、両国ともに追求する「国益」が明確でなかったために、混乱と試行錯誤の連続となった。
○1950年代、インドネシアの政治指導者がめざした経済面での「脱植民地化」(オランダとの全面対決)に、日本は欧米の圧力に抗しながら深くコミットしていった。このとき日本は、冷戦構造とは別の枠組で独自の外交を展開した。
○1960年代の中頃(スカルノ時代の末期)までは、戦前・戦中以来の人的ネットワークが両国に強固に存在し、それが賠償交渉などの公的な政策決定にも少なからぬ影響を与えていた。
○両国の経済的な結びつきが強まった今日、太平洋戦争時の負の遺産は払拭されたかにみえるが、日本統治時代の名残は根深くインドネシア社会に息づいている。

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