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2011年11月21日 (月)

名句集100冊から学ぶ俳句発想法

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格調ある句集から、個性的な現代句集まで知られざる傑作を紹介してヒントに!

ひらのこぼ 著

四六判 並製 232ページ 定価1575円 2011年11月

●軽妙な解説で好評のシリーズ第五弾
「俳句発想法」シリーズは今回をもって第5弾を数えます。一冊目の『俳句がうまくなる100の発想法』が好評を持って迎えられて以来、その続編『俳句がどんどん湧いてくる100の発想法』、季語に注目した『俳句発想法100の季語』、古今の名人の発想をとりあげた『俳句名人になりきり100の発想法』とつづき、今回は「句集」に着目してみました。「句集」は毎年たくさん刊行されていますが(一説によると年間800点以上)、きわめて少部数だったり、私家版的なものが多く、一般の目に触れるものは少ないかもしれません。しかし、芭蕉以来、「句集」は俳句の表現として王道であり、誰しもいつかは作ってみたいと思う最終形態でもあります。この本では戦前から最近までの主だった句集を選び、作者がどういう意図で句集を編んでいるかを学び、その方法論を自作のヒントにしようというねらいがあります。といってけっして堅苦しい入門書ではなく、このシリーズが人気がある所以の軽妙な解説と実作の紹介で、一般の俳句入門者が気軽に読める実用書となっています。

●多彩な俳句の表現技法に魅入られるヒント満載の入門書
 どうしたら自分独自の世界や作風を作り出すことができるか、というところに俳句作りの難しさや楽しみがあるといえましょうが、本書はそのためのヒントがたくさん詰まった格好の手引きです。高浜虚子や久保田万太郎など定番の名句集から、外国人(ドゥーグル・J・リンズィー氏)の句集や大阪弁俳句(小寺勇氏)の句集、物理学者(花谷清氏)の物理学的俳句まで、きわめて個性的なものがたくさん選ばれています。あまり知られていないところでは亡くなった名脇役の成田三樹夫氏の『鯨の目』が取り上げられているのも目を引きます。「目が醒めて居どころがない」「手の冬蠅を見ている」といった山頭火ばりの自由律俳句の遺句集にはニヒルな役者だった氏の面影が漂っています。
 俳句の世界の多彩さ、現代俳句の知られざる面白さなどに触れてますます俳句の魅力に取り付かれること必定の一冊です。

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