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2011年12月 8日 (木)

子規に学ぶ俳句365日

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『週刊俳句』編

四六判 並製 216ページ 定価1575円 2011年12月

俳句をやるなら「俳句」というジャンルを作った子規に立ち帰れ。
俳句の真髄がわかる本。

●「俳句」というジャンルを作った元祖の作品に学ぶ
 本書は好評だった既刊『虚子に学ぶ俳句365日』に続けて第2弾として刊行された本で、前作が高浜虚子の俳句を取り上げていたのが、今回は虚子の師である正岡子規の作品をテーマにしています。虚子といい、子規といい、明治中期以降に「俳句」という形式を作った(それ以前は俳諧であり、その発句だった)、近代俳句の祖ともいうべき人たちであり、今日でもその作品群は豊穣で多彩な魅力に溢れています。今、ふたたび俳句ブームともいうべき現象が起きていますが、「俳句らしさ」や「俳句的なるもの」を彼らの作品から知ることは大いに句作の参考になります。とくに子規は俳句という名前を作った元祖であり、今日の俳句愛好家には、俳句の真髄を知る格好の作品群なのです。

●『坂の上の雲』で注目される子規という天才
 柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺
 いくたびも雪の深さを尋ねけり
 鶏頭の十四五本もありぬべし
 正岡子規は慶応三年、四国松山生まれ、三十四歳で病没するまでの短い間に二万句以上の句作をして、漱石や秋山兄弟(司馬遼太郎の『坂の上の雲』の主人公)などと交流を持ち、明治中期の文化に大きな影響を与えました。NHK放映の『坂の上の雲』では香川照之が子規を演じて注目を集めています。早世した天才といっていい人物であり、才気あふれる魅力的な人間です。本書では各所で子規の評伝的なエピソードや、句の背景などを短文で紹介しており、子規の俳句の世界を十分に味わえるような構成になっています。前作と同様ネット上の俳句誌『週刊俳句』につどう若手の俳人たちが現代の視点から解説を加えているのも楽しい読み物になっています。子規を味わうための簡にして要を得た一冊です。

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