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2012年2月10日 (金)

子どもを蝕む 空虚な日本語

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相模原市立中央小学校教諭 齋藤浩 著

四六判並製/280頁/定価1365円/2012年2月

一方通行、黙ったまま、暴言を吐く、すぐ泣く……
今、人とうまくかかわれない子どもが急増している!

教師歴26年、ベテラン現役教諭が、子どもたちの言葉の危機的実態を明かす。
 今、小学校の子どもたちの言葉使いに異変が起こっています。低学年のときから、「うざい」「きもい」「ビミョー」「ヤバくね」「ウケぽよ」「イミフ」など、記号化した言葉や造語を多用する子どもたちが増え、言葉の乱れは、年々低年齢化しているというのです。
 こうした「空虚な日本語」はおそろしいことに、知らない間に子どもたちから「表現力」と「考える力」を奪っていきます。著者によれば、流行語にふりまわされ、小学校のうちに確固たる言葉を確立できない子どもたちは、その後大人になっても自分や相手の気持ちや感情に鈍感になってしまい、いざというときに自分の気持ちや考えを相手に正確に伝えることができなくなってしまうそうです。そして、うまく言葉で表現できなくなるため、時には暴力をふるったり、暴言を吐いたり、すぐ泣き出したり、言葉以外の問題行動に走ってしまうというのです。
 わが子はうまく社会でやっていけるのか――。とりわけ就職活動が厳しくなっている昨今、子どもの将来を不安に思っている親御さんは増えているかと思います。そうした不安を解決するために、どうしたらいいのか。本書は豊富な現場の具体例をもとに、子どもたちが「どこでも」、「誰とでも」きちんとかかわっていく力を身に付けるための方策をわかりやすく提案しています。
 子どもや日本の将来を考える上で、ぜひ、おすすめしたい一冊です。

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