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2012年3月16日 (金)

雅子さまと愛子さまはどうなるのか?

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佐藤あさ子 著

 四六判 上製 256ページ 定価1680円 2012年3月

「いじめ問題」「不登校問題」をウォッチしていると、天皇家のさまざまな問題が見えてきた!

●次世代への継承は、はたしてうまくいくのか
 この本は2010年3月、「愛子さまがいじめにあっていて、小学校(学習院初等科)に通えない」という東宮側の記者会見に端を発した「愛子さま不登校問題」、そしてそこから派生した雅子さまの過剰ともいえる「付き添い通学問題」の一部始終を取材してきた現場記者により書かれた皇室の現状レポートです。あの可愛らしい愛子さまはどうなってしまうのか、
あの聡明な雅子さまの「適応障害」という、ご病気はどうなってしまうのか、という一般国民の心配や関心は、現在、天皇陛下の体調への不安もあり、高まるばかりです。震災発生以来、陛下の現地お見舞いや公務は多忙を極め、皇太子の公務代理の機会は増えているにもかかわらず、雅子さまと愛子さまのことをおもんばかるあまり、東宮家と皇居の連絡はあまりうまくいっていないように見受けられます。また今後、女性宮家の創立や女系天皇の可否など、皇室継承は問題山積です。それでなくとも古来から伝わる皇室の伝統を現代に生きる皇太子がどのようにして守り、また国家がどのようにして維持していくかは難問中の難問かもしれません。このことを考えるための一資料としてこの本は、興味深い貴重な材料を提供してくれていると思います。

●皇室にいま何が起こっているのか
 この本は当初、月刊誌や週刊誌の取材記者として現場に張り付き、日々(一年九か月)、学習院初等科の前でウォッチしていた著者の見聞から始まり、その後皇室周辺の関係者への取材を経て書き上げたものです。なぜ今日、皇室問題がギクシャクしているのか。貴重な我が国の文化伝統である皇室の存続を考えるとき、東宮をめぐるある種、滑稽ともいえる騒動は現代日本の反映であるかもしれません。何人もの警護や付き添いを同伴して、ほんの目と鼻の先の初等科へ通う愛子さま、それに付き添い、学内で長い時間を過ごす雅子さま、そして公務よりもマイホームを大事にする皇太子ご夫妻の姿、何もアドバイスや厳しい指導をできない東宮職といった構図には、伝統が解体し、あらゆる局面で機能不全に陥りつつある日本の諸問題を象徴するかのような趣があります。いずれにしろ皇室にいま何が起こっているかのレポートとして本書はきわめて興味深いレポートです。

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