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2012年11月14日 (水)

従病(しょうびょう)という生き方
―― 病気との共生が人生を豊かにする

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 医師・医学博士 神山五郎 著
 四六判/並製/192頁/定価1365円/2012年11月


●治らない、でも死なない。そんな病気と一生うまく付き合うヒント。
 命に関わらないという理由だけで、きちんとした医療が行われず、医療保険の適用にもならない、積極的な研究も行われないという病気は今もたくさんあります。こうした病気は命に関わらないため、患者さん自身のつらさは、なかなか周囲に理解されません。そのため傍から見ると、軽い症状にもかかわらず、本人は病気を苦にして、ときには心まで病み、死にたいとまで思いつめている場合があるのです。

●闘病をやめたら症状が楽になった。
 著者自身、幼少期から吃音に悩み、自殺まで思いつめた経験を持っています。その苦しみを糧に、その後、日本人で初めてアメリカで言語障害の博士号を取得し、帰国後は言語障害の治療・研究の第一人者となり、日本のリハビリ医療の土台を築きました。しかし、皮肉にも言語障害の研究に没頭すればするほど、吃音の症状が気になって苦しかったと言います。あるとき、吃音を敵とせず、自分の一部であると認めてみようと思ったときに、不思議なほど吃音の症状がおさまってきたそうです。それが闘病ではなく、従病という考え方の原点になっています。

●たとえ闘病しても人間は最後には必ず死ぬ

 本書は、著者自らの吃音との闘いや難病や慢性の病気に苦しむ数多くの患者さんとの臨床の現場から学んだ、病気と共生して生きる自然な生き方“従病”の極意を明らかにするものです。病気を治すことに夢中になるより、今生かされていることに気づき、自分の好きなことに夢中になる人生を提案します。本書を通じて、人は何のために生きているのかをあらためて考えていただくきっかけになるのではないかと思います。
 ぜひみなさまにご関心を持っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 

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