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2013年3月21日 (木)

あなたの心を操る隣人たち
――忍びよる「マニピュレーター」の見分け方、対処法

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ジョージ・サイモン著/秋山勝訳
四六判変型/並製/240頁/定価1680円(税込)/2013年3月

誰にもわかってもらえない「心の暴力」から身を守るために
 DVなどの暴力行為とちがう「見えない暴力」が、じつは多くの人を苦しめています。言葉や態度によるいやがらせ、と捉えてもいいのですが、それが他の人にはわからないような形で、場合によっては被害者本人にもわかならい形で繰り返されることが多いのです。
 本書は「マニピュレーター(操るもの)」と呼ばれる「心の暴力」をふるう人たちとその被害者を対象とした豊富な臨床経験を持つ心理学者による、この問題の対処法です。アメリカでも25万部を売るベストセラーとなっています。
 会社の上司、同僚、あるいは部下。学校の友人や近所の隣人、さらには夫や妻、子供。この問題はあらゆる人間関係にひそんでいます。
 社会的には問題のない「いい人」に見える人物が、陰にまわると特定の人物を標的に繰り返し言葉や態度で執拗に攻撃をしてきます。それは、いやがらせとはわかりにくい形も多く、被害者のほうも自分が犠牲になっていると気づきにくい。むしろ悪いのは自分のほうかもと反省し、相手の攻撃性に気づかないことが多いそうです。その悩みは誰にもわかってもらえず、結果として自信を失い、自己嫌悪の抑うつ状態に陥ってしまうのです。
 著者はこの問題の加害者を「潜在的攻撃性パーソナリティ」と位置づけて分析を重ねてきました。彼らの行動の特徴、その見分け方、さらには被害者になりやすい人の特徴を明示して、まずは問題の存在を認識することからはじめ、いかに毅然と対応して自信と誇りを取り戻すか、その具体的な方法を教えてくれます。人間関係の問題に悩み、苦しむ人たちにとって福音ともなる一冊です。

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