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2013年6月19日 (水)

発達障害の子どものための 体育の苦手を解決する本
――「できた!」のよろこびが、子どもの自信とやる気を育む

1984













スポーツひろば(http://p.tl/A5i6)代表 西薗一也 著 

四六判並製/176頁/定価1470円

●のべ1500人を超える運動が苦手な子を救ってきた、元祖「体育の家庭教師」

 元祖「体育の家庭教師」西薗一也先生による、初めて発達障害児に向けた体育指導についての本です。
 発達障害の子どもを持つ親御さんの大きな悩みの一つが「子どもが学校の体育の授業についていけない」ことです。西薗先生が主催するスポーツひろばには、全国でも数少ない発達障害児専門の運動クラスがあり、毎年春になると困っている親御さんからの問い合わせが殺到するほどの、つねに満員の超人気クラスになっています。

 西薗先生はこれまで指導してきた500人を超える発達障害の子どもたちとの体験から、運動ができないこと自体は大きな問題ではなく、その背景に、子どもたち自身が、自分を肯定する気持ちや自信を失っていることがより深刻な問題であると指摘しています。つまり、発達障害の子は、不器用で体をうまく動かすことができないことで、まわりから長い間「ダメな子」「できない子」とみられ続けてきたという経験を持ち、身体面だけでなく精神面でも非常につらい思いを抱えこみやすく、心に染み付いた「自分はできない子なんだ」との思いは本当に根深いといいます。

 そのため西薗先生の教室では、まず子どもたちに「できない」「ゼッタイムリ」「やったってダメ」というネガティブワードを使うことを禁止するところからレッスンを始めます。先生は何度もくりかえし「できなくてもいいよ」「できないところを見せてもらうのが先生の仕事だよ」と声をかけ、子どもを安心させて徐々にやる気を引き出し、運動をする気持ちと姿勢をつくっていくのです。こうした心と体を同時に成長させていこうとする西薗先生の指導法は、どうしても「鉄棒をできるように」「跳び箱を跳べるように」「縄跳びが続くように」と種目自体の向上ばかり考えてしまいがちな、親御さんにとっても、目からウロコの大変役に立つ内容になっているかと思います。
 本書では、具体的な体育の上達のコツはもちろんのこと、運動を通じて自信を取り戻し、生活面、身体面、精神面に著しく変化があったというお子さんたちの実例も多数紹介しています。

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