« 日米衝突の萌芽 1898 ― 1918 | トップページ | 本当はあなどれない 中学英語おさらい検定 »

2013年7月16日 (火)

雲のかたち立体的観察図鑑

1988

1988_2









文と写真 村井昭夫
A4判変形[220mm×198mm]/並製/144頁/定価1,995円

◆いろんな角度から雲を見てかたち、大きさ、奥行きを実感する本。3D写真も掲載!
 何ごとも、いつも同じ方向からばかり見ていては、本当の姿はわかりません。本書は普段見慣れた雲を、さまざまな角度から見ることによって、その美しさを再認識し、雲の本当の姿を立体的に捉える本です。 
 空高くにある奇妙なかたちの雲を見て、あれは垂直に伸びているのだろうか、それとも水平に伸びているのだろうか、と考えたことはないでしょうか? あるいは、空にどうやら二つの雲の層があるように見えるとき、その雲の高さの差はどれくらいなのだろうか、と考えたこともあるのでは?
 本書はそんな疑問に写真で答える本です。飛行機に乗って、横から上からナナメから、あらゆる角度から撮影した美しい雲の写真を掲載して科学的に解説、地上からはなかなかわからない雲の本当の姿を紹介します。
 それだけではありません。本書の著者は雲の3D写真の第一人者。本書は初めて雲の3D写真も掲載し、まさに空に浮かぶ雲の奥行きを実感できるものになっています。迫り来る積乱雲のかなとこ雲の迫力や、陸上で湧いた地表すれすれの雲が雪崩のように海へ向かう姿など、飛行機から捉えたさまざまな雲の姿を3D写真にしています(「平行法」で見られます)。この3D写真は特殊な撮影法により、実際に飛行機に乗って雲を見るよりも立体感・奥行き感が強調されて見えるので、雲の立体的な姿・かたちを捉えるにはうってつけ。その美しい世界に魅了されることは間違いありません。

◆科学的な解説と美しい写真が新しい雲の世界を見せてくれる
 本書に掲載されている飛行機からの雲の写真には、驚くべき雲の姿がたくさん写っています。たとえば、山脈にせき止められる雲、泡立つように成長する積乱雲の上に美しい「ベール雲」が輝く姿、縞模様になって整列する雲や、一直線に並ぶ雲も。このような写真を見ると、私たちは普段、たとえるならば深海にいるカニのようなもので、毎日空を見上げてはいても、空の広がりが作る雲の世界のごく一部しか見ていないということを思い知らされます。
 本書の著者は、気象予報士で、前著『雲のカタログ―空がわかる全種分類図鑑』(共著)では科学的な雲の分類をすべて写真で紹介し、大好評を得た気象写真家です。その写真はたんに美しいだけでなく、科学的に見ても興味深いものかどうかという視点で撮影されており、普段は気づくことさえない雲の世界の広がりを見せてくれます。
 猛暑が予想されるこの夏、ダイナミックに発達する積乱雲は全国各地で毎日のように見られることでしょう。本書を片手に夏休みに親子で積乱雲を楽しむ、あるいは飛行機で行く夏の行楽に携えて空からの積乱雲観察にチャレンジする、というのもいいかもしれません。さまざまな楽しみ方ができる一冊です。

※上のオビの掛かった装幀写真を拡大すると、3D写真の見本があります。ぜひお試しください!

« 日米衝突の萌芽 1898 ― 1918 | トップページ | 本当はあなどれない 中学英語おさらい検定 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事