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2013年8月22日 (木)

怪しい駅 懐かしい駅
――東京近郊駅前旅行

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1996













長谷川裕・文  村上健・絵
四六判 並製 184ページ 定価1680円

なぜその駅に惹きつけられるのか。怪しさか、懐かしさか。
東京近郊の面白い駅16を探訪する、鉄道エッセイ&スケッチ。

●怪しい駅とは――神泉、鶯谷、祐天寺など
 東急東横線・祐天寺駅前には大石がゴロゴロと放置されている一画がある。これは何だろうと考える。祐天寺駅近くで育った著者の子供のころからそうだった。どうも東急線に新宿方面への延伸計画があったためではないかと推察する。渋谷近くの井の頭線・神泉駅はやけに入り組んだ細い谷に作られている。これは戦前の円山町三業地を当て込んで作られた駅らしい。東電OL殺人事件の舞台となったこの駅には何か生臭さが漂っている。JR鶯谷駅はどうだろう。上野の山の向こう側にひっそりとあるこの駅は吉原ソープランド街への最寄駅として聖と俗の端境にある存在だ。
 こうして都会の中の怪しい駅が次々に紹介され、駅の成り立ちの真相が解き明かされていく。この本は著者の前著『五反田駅はなぜあんなに高いところにあるのか』につづく内容で、東京の鉄道の今と昔をスケッチ入りで楽しく探訪した本である。

●懐かしい駅とは――相模湖、奥多摩、白丸など

 それだけではない。奥多摩や是政など、都会を離れた東京のはずれにあるひなびた駅などもこの本の対象である。JR白丸駅のホームにある白いドーム状のオブジェは、白丸だからだろうか。奥多摩駅や相模湖駅などののんびりした風情も訪ね歩くには最適だ。
 駅前ガイド(イラスト入り)もついて、散歩者にはなかなか便利な情報となっている。
鉄道と散歩が好きな中高年に是非お勧めしたいエッセイ&スケッチ集である。

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