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2013年11月

2013年11月25日 (月)

サンタランド日記

2013

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デビッド・セダリス David Sedaris
倉骨彰訳

四六判/並製/216頁/本体価格1800円

作品累計700万部超ベストセラー作家の大人気デビュー作!
 本書は、アメリカの大人気ユーモア作家であるデビッド・セダリスさんのデビュー作というべき「サンタランド日記」をはじめ、クリスマスを題材としたユニークな短編6本を集めた作品集です。
「サンタランド日記」は、NYのメイシーズ百貨店のXマス特設会場で「エルフ」役のアルバイトをしたときの体験をもとに、ユーモアと皮肉、人間のおかしさ醜さ愛おしさを、ちょっと切ない味付けで描いた作品です。
 本作がアメリカの公共ラジオNPRで朗読したことで、一気に人気者となったセダリスさんはその後数多くのベストセラーを連発。出す本出す本みな全米ベストセラーです。それらの作品累計はすでに700万部を超えているそうです。  
 また2001年には雑誌「TIME」の最優秀ユーモリスト賞に選出されたほか、自作の朗読でグラミー賞の最優秀スポークン・ワード・アルバム賞、最優秀コメディー・アルバム賞にノミネートされています。ちなみに、映画『長ぐつをはいたネコ』(ドリームワークス)に出演している女優のエイミー・セダリスは実の妹だそうです。
セダリスさんは2014年1月に日本にやってきます!
 既刊の『すっぱだか』(当社刊)の刊行後、初めて日本に来られたセダリスさんは日本好きで、ほぼ毎年のように日本に滞在しています(本書「訳者あとがき」を参照)。来年2014年1月上旬にも日本訪問の予定です。本のプロモーションではなく、個人的な「旅行」だそうですが、もし取材をご希望の方がありましたら下記までご連絡ください。スケジュールが合えば快く取材に応じてくれるはずです。

2013年11月20日 (水)

アメリカはいかにして日本を追い詰めたか
―― 「米国陸軍戦略研究所レポート」から読み解く日米開戦

2015

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ジェフリー・レコード 著
渡辺惣樹 訳・解説

四六判上製 二二四頁 定価一八九〇円

○日米関係史における最大の謎に迫る
 昭和十六(一九四一)年十二月八日、真珠湾攻撃によって太平洋戦争の戦端が開かれてから今年で七十二年。日本開国いらい半世紀にわたる日米交流によって彼我の工業力格差を十分承知し、なおかつ日中戦争が長期化しているなか、なぜ日本の指導層は開戦に踏み切ったのか。宣戦布告に僅かに先んじて奇襲作戦が行なわれ、そのことで戦後は〝卑劣な国(国民)〟といった思いがけないイメージを付与されてしまった私たち日本人はもとより、米側にとっても、あのときの日本の戦争決断は近現代史における大きな謎であり様々な研究がなされてきたようです。本書は米国空軍大学の教官を務める国防政策の専門家ジェフリー・レコード氏がこの疑問を取り上げて考察を加えたレポート(二〇〇九年二月に米国陸軍戦略研究所から発表)を、『日米衝突の根源 1858―1908』『日米衝突の萌芽 1898―1918』(第二十二回山本七平賞奨励賞受賞)等をものして注目される渡辺惣樹氏が訳出、レポートとほぼ同量の解説を付し、日米開戦の真実に迫った一冊です。

○「開戦原因の一半は米国にあり」とした公式レポート
 レコード氏のレポートは陸軍幹部養成のためのテキストとしても使われるオフィシャル・レポートですが、何よりも重要なのは開戦原因の半分が時の大統領F・D・ルーズベルトの外交の失敗にあると断じていることでしょう。すなわち当時のルーズベルト大統領の唯一の関心事はすでに始まっていたヨーロッパの戦いにいつ参戦するかであり、エネルギー資源を確保するべく太平洋方面に南下してきた日本に対しては、強力な経済制裁を課すだけで事足れりとし、それが実際には「戦争行為」同様とは認識せず、日本を「戦争か、領土を放棄し米国経済の隷属下に入るか」の二者択一に追い詰めたと結論付けているのです。レコード氏は、日本の石油備蓄量に鑑みれば、あの時点での開戦決断には合理性があったとも指摘、また開戦の背景として日米ともに互いの文化を理解していなかったことを挙げ、これに関連してブッシュ・ジュニアの近年の戦争を俎上にのせており、長いスパンでとらえた氏の歴史の考察には目が開かれる思いがします。

〇「ハル・ノート」とは何だったのか
 当時の国際関係を俯瞰しつつ、開戦の謎に関する考察を深化させた渡辺氏の「解説」は、単なる解説の域を超えており、これだけを独立して読んでも読みごたえがあります。とくにⅢ部「ハル・ノートの本質とハミルトン・フィッシュ下院議員の悔恨」は秀逸。四一年時点で対日戦争を支持しながら、戦後はこれを悔いた一人のエリート議員の生い立ちとその思想に絡めて、「ハル・ノート」の本質を解き明かしていきます。渡辺氏の解釈は本書をお読みいただくとして、フィッシュ議員がなぜ戦後になって日本との戦いを激しく後悔したのか。ルーズベルト大統領は真珠湾攻撃の翌日に議会で行った演説のなかで、真珠湾攻撃の十日前に日本に向けて発した最後通牒(ハル・ノート)について一切触れなかったことを、戦後初めて知ったためでした。この一事をもってしても、開戦前夜の様相は一変するのではないでしょうか。開戦史を捉え直すうえでの必読の書と考える所以です。

2013年11月19日 (火)

日本人に足りない ネイティブの英単語100 [CD付]
――文脈で覚えるから「使える」「話せる」

2012

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パトリック・フォス(東京医科歯科大学准教授)
酒巻バレット有里(カリフォルニア州立ベーカーズフィールド校講師)

四六判並製/256頁/価格1575円

●「ネイティブの使用頻度」が高い単語から、日本人がつまずきやすい単語を厳選!
 ネイティブと英語で自然なコミュニケーションをとりたいなら、ネイティブが実際に使っている英単語を身につけることが一番の近道です。意外に思われるかもしれませんが、日本人はネイティブによって頻繁に使われる英単語の上位1-1000位までの単語はすでに知っていると言われています。そこで本書は「ネイティブによって使われる頻度が高い単語の中で、まだ日本人がよく知らない単語」だけ100語を厳選しました。たった100語をしっかり把握するだけで、ネイティブ同士の会話や、新聞や雑誌の記事でもわかる部分が増え、TOEICなど英語能力を試す試験のスコアアップにも役立ち、英語が上達したと実感すること間違いありません。

●物語形式だから、楽に英単語が身につけられる
 さらに本書はこの100単語を効率的に覚えられるように、物語を使っています。英単語が文中で実際にどう使われているかを見ることで、単語の使い方も自然と身についていきます。ハラハラドキドキするネコたちの楽しい冒険物語を読み進めるうちに、知らぬ間に100単語の意味と使い方まで身につくという画期的な英語学習書なのです。
 多くの日本人の英語学習者にとって、本書ほどバランスよく英語の総合力を上げられる教材はありません。高校生から大人まで、英語をもう少しレベルアップしたいと思う人に、ぜひおすすめの一冊です。

清閑(せいかん)の暮らし
―― 隠者たちはどんな庵に住んでいたのか

2011

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熊本県立大学名誉教授(専門:住宅史学)大岡敏昭(おおおか としあき) 著 

四六判並製/368頁/定価1890円

西行・芭蕉・良寛・鴨長明・陶淵明・白楽天らが求めた理想の暮らしをイラストで再現!

●新しいアプローチから隠者たちの知られざる暮らしの実像に迫る!
 すでによく知られた歴史的な事実も、資料の読み方の視点を変えるとまだまだ新しい発見がたくさんあることを本書は教えてくれます。
 著者は、西行、芭蕉、良寛、鴨長明、陶淵明、白楽天ら8人の隠者たちがのこした詩や歌や日記などの歴史的資料をてがかりにして、彼らが実際に暮らした庵の間取りや外観、周辺の様子、使っていた家具、家具の配置、眺めたであろう景色、家に込めた思いなどを丹念に推測していきます。隠者たちの人生は歴史的に明らかになっているはずですが、ふしぎと住んでいた「家」のイメージを具体的に視覚的に知ることで、隠者たちに対して今までにない親近感がわいてきます。
 たとえば白楽天が北の窓からの風を好み、家の北側には必ず竹を植えたことや、芭蕉が旅に出る前に、大切にしている庭の芭蕉の木の世話を人に託していたことなども、ほほえましく感じられ、彼らをより身近に感じられることと思います。また、他の隠者たちの庵に比べ、西行の極限に無駄を省いた庵の間取り図からは、西行の出家が、妻子や地位をすべて捨てた極めて厳しい道だったということを直感的に理解できると思います。
本書は、歴史好きの方にも、古典好きの方にも、隠遁暮らしにあこがれる人にも、幅広い方が楽しめる内容となっており、ぜひおすすめしたい一冊です。

西行庵

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2013年11月13日 (水)

野球を歩く
――日本野球の歴史探訪

2014

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小関順二 著

二七二頁 並製 定価一八九〇円

野球史はエンタテインメントだ!
球場跡地を推理し、さまざまな事件に思いを馳せる楽しみ。

●ドラフト評論の第一人者が球場巡り、野球史探訪の愉しみをつづる
 著者は小社刊『年度版・問題だらけの12球団』などで知られるドラフト評論の第一人者であり、野球評論家として活躍しています。この本は今までの著者の本とはうって変わって、日本野球史を資料から探り、球場跡地を歴訪する楽しみなど、野球をめぐる新たな楽しみを提案する本となっています。著者のブログなどで数回にわたって発表した原稿や新たな書き下ろし原稿などをまとめたものです。著者はこの数年、試合取材のかたわら、明治以来の日本野球の歴史を調べて、球場跡地を探り歩く散歩にはまっていました。
 俳人正岡子規が投げて走った上野の球場から、満潮になると水が出た洲崎球場、国鉄の幻のホームグラウンド武蔵野グリーンパークまで15の球場跡地を訪ね歩き、日本野球史の事件簿をエピソード豊かに綴っています。カメラと地図を片手に、球場のあった場所を推理して歩き、往時に思いを馳せるのは実に愉しい。野球史を知ることは今の野球をもっと面白く見ることにつながると説く著者の無類に楽しいエッセイです。
 ほかに、
◎野球黎明期の晴れ舞台は上野の森(上野)
◎芝生敷きの新橋アスレチック倶楽部の本拠地(品川)
◎慶應義塾野球部のふるさと稲荷山グラウンド(三田)
◎最後の早慶戦の舞台になった戸塚球場(早稲田)
◎明治時代のバンカラが作った羽田球場(羽田)
◎わが国初のプロ野球チームは芝浦(芝浦)
◎甲子園球場、鳴尾球場に刻まれた歴史(甲子園)
◎スパイも暗躍した大宮公園球場
◎隅田公園今戸グラウンドから始まった王貞治
……など。

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