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2013年11月19日 (火)

清閑(せいかん)の暮らし
―― 隠者たちはどんな庵に住んでいたのか

2011

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熊本県立大学名誉教授(専門:住宅史学)大岡敏昭(おおおか としあき) 著 

四六判並製/368頁/定価1890円

西行・芭蕉・良寛・鴨長明・陶淵明・白楽天らが求めた理想の暮らしをイラストで再現!

●新しいアプローチから隠者たちの知られざる暮らしの実像に迫る!
 すでによく知られた歴史的な事実も、資料の読み方の視点を変えるとまだまだ新しい発見がたくさんあることを本書は教えてくれます。
 著者は、西行、芭蕉、良寛、鴨長明、陶淵明、白楽天ら8人の隠者たちがのこした詩や歌や日記などの歴史的資料をてがかりにして、彼らが実際に暮らした庵の間取りや外観、周辺の様子、使っていた家具、家具の配置、眺めたであろう景色、家に込めた思いなどを丹念に推測していきます。隠者たちの人生は歴史的に明らかになっているはずですが、ふしぎと住んでいた「家」のイメージを具体的に視覚的に知ることで、隠者たちに対して今までにない親近感がわいてきます。
 たとえば白楽天が北の窓からの風を好み、家の北側には必ず竹を植えたことや、芭蕉が旅に出る前に、大切にしている庭の芭蕉の木の世話を人に託していたことなども、ほほえましく感じられ、彼らをより身近に感じられることと思います。また、他の隠者たちの庵に比べ、西行の極限に無駄を省いた庵の間取り図からは、西行の出家が、妻子や地位をすべて捨てた極めて厳しい道だったということを直感的に理解できると思います。
本書は、歴史好きの方にも、古典好きの方にも、隠遁暮らしにあこがれる人にも、幅広い方が楽しめる内容となっており、ぜひおすすめしたい一冊です。

西行庵

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